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サミーネスティコ第59回グラミー賞ノミネート。

2017年93歳になる作編曲家の巨匠『サミーネスティコ』が
第59回グラミー賞にノミネートされた。

共にビックバンドの歴史を作ってきたカウントベイシーオーケストラ
と最新作を録音。
『GOOD SWING WENCESLAS』がノミネート。
CBO_-_XMAS_ALBUM.jpeg 
ノミネートリンク:www.sammynesticofilm.com/pressroom/2016/12/7/59th-annual-gammy-awards-nomination-120616
93歳という年齢も関係なく、創作意欲は衰えない。
アメリカの本当に良い時代のジャズを伝えるサミーネスティコ
これからもジャズの真髄を伝えて欲しい。

テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

巨匠サミー来月90歳に。

ジャズ作曲家の巨匠サミーネスティコは来月90歳になる。
数々のビックバンドの歴史を作って来たサミー。
今年の計画は、空軍ウインドオーケストラによる彼の
吹奏楽曲の録音。また、ゴードン・グットウィン&
ビックファットバンドによる、全曲サミーの曲の録音が
あるとのこと。

来月は1000人規模の大きな祝賀会があるとのこと。
クインシジョーンズ他そうそうたるメンバーが駆けつける。

90歳を迎え、多忙な年になること受け合いだ。
新しい録音が待ちどうしい。
格言

テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

巨匠ネスティコの新譜「On the Sammy Side of the Street」を考える.Vo.3      チャプリンの自作名曲「 Smile」

サミーネスティコの新譜を考えるシリーズの第3弾『Smaile』です。

しかし、この曲本当に綺麗な曲です。
奇をてらわないメロディーの構成、シンプルな心にしみる歌詞の内容。

この曲は1936年チャールズ・チャップリンの映画『モダンタイムス
の挿入歌である。のち、1954年にジョン・ターナーとジェフリー・パーソンズ
が歌詞とタイトルを加え、同年ナットキングコールにより歌われる。

メロディも良いが、ついている詩があまりに心にしみるので、
のせておきます。

『Smaile』
微笑んで、たとえ君の心が痛んでも

微笑んで、たとえ破れても

空に雲が立ち込めても

君ならきっと切り抜けられるから

恐れる事も悲しい事も乗り越え、微笑むなら

微笑んで、そしてたぶん明日には

君のために輝いてくれる太陽を見るだろう

訪れる喜びに君の顔を輝かせて

どんな悲しみの跡も見せずにいよう

たとえ今すぐにも涙しそうだとしても

そんな時にこそがんばり続けて

微笑んで、泣いたってどうにもならない

人生にはまだ生きる価値があることを君はわかるはず

もしも微笑もうと思うなら

微笑んで。


1936年と言う時代は、第二次世界大戦前。
チャップリンは『モダンタイムス』『独裁者』という名作を生むが
その事が「容共主義(共産的)」ととられ、赤狩りの対象となり
1952年から20年間アメリカから追放される事になる。
彼がアメリカに戻ったのは、1972年、アカデミー賞授賞式に出席するため
である。彼もまた戦争の影響を大きく受けた人だったのである。

この曰く付きの名作を巨匠ネスティコは、ストリングによるイントロとライト感覚な
ジャズアンサンブルで仕上げている。

テーマはフルート、フリュゲルホーン、トロンボン。
ここでもフルートが多用されている。
近年の編曲は木管楽器の多用が特に多い。
このレコーディングはサックス奏者の持ち替えだが、
フルートがことのほか巧い。 とくにダン・ヒギンズはオーケストラの
主席とも引けを取らない。

ソロはTP〜Saxダン・ヒギンズにわたり最後はチェレスタのメロディで
静かに終わる。

巨匠ネスティコは映画音楽の仕事も数多くこなしてきた経験から
このようなムービーに於ける編曲も絶妙の冴えをみせる。

近年の名アレンジの一つになるだろう。
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テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

ジャズ作曲家サミーネスティコの秘訣.40/巨匠のたった一度の来日.6/離旭

 1週間の滞在もあっという間におわり、米国に帰る日が来た。

2つのコンサート、2つのクリニック、講演会、表敬訪問と
芸能人並みのスケジュールをこなし帰っていった。

この時今よりは少し若いとはいえ、83歳である。
自分がこの年齢で同じ事が出来るかというと、絶対無理である。

帰国してからの彼の体調の事を気にかけた。
それほど大変な旅路を経て、北海道旭川に来て多くのものを
残していった。

帰国後聞いた事だが、東京から大阪から九州からも来たい人たちが
彼を一目見たかったと連絡を頂いた。
1週間の滞在後、観光で京都方面にどうかと話をしたが、
「もう、最高の日本を見たからもう良い」という。

そんなことで、彼にとっての日本は旭川と言う事になっている。
その後、もう一度来日を望んだが、高齢から来る持病の悪化と
不慮の事故で実現に至っていない。

個人的には無理に来日させるより、少しでも創作活動をして
名曲をより多く残してほしいと思う。
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ジャズ作曲家サミーネスティコの秘訣.39/巨匠のたった一度の来日.5/スペシャルコンサート

1週間の来日も終盤、2つ目のコンサートを行った。

「THE WORLD OF SAMMY NESTICO SPECIAL CONCERT」
「サミーネスティコの世界スペシャルコンサート」と題したコンサートである。

出演は言わずと知れたスーパートランペット、エリック宮城を筆頭に
日本で集められるビックバンドの精鋭を集めてのコンサートである。

このコンサートを実現する為に何度も上京し、エリック氏と打ち合わせを
重ね、サミーネスティコ氏を敬愛する16名のメンバーが集まった。

メンバーのほとんどがネスティコ氏の曲でビックバンドを覚えてきた
メンバーばかり。

リハーサルからメンバーは緊張しながらも、エンジン全開である。
開場は旭川クリスタルホール音楽堂。

ここは元々弦楽器を演奏する為に設計された、残響の長い所である。
そこで音量の大きなビックバンドどちらかと言えばあわない。

その会場でマイクを一切使わないで猛スピードの曲を一糸乱れずに
演奏する。 多分このオーケストラは日本で一番優秀かもしれない。

1部が終わり問題があるかどうか楽屋を訪れると、メンバー全員
目を皿のようにして譜面をさらっている。
「問題?自分が一番問題!」と言う。

そして、全員がマエストロの曲は難しいと言う。

アマチュアの誰もが取り組むマエストロの曲は、一流のプロが演奏しても
難しいのである。

日本で集められる限りの優秀なメンバーの演奏にマエストロは
非常に満足していた。

そして「このメンバーで良い演奏が出来なければ、自分の曲が
悪い」
とも。
この時の演奏は本当に心温まる良い演奏だった。

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写真は演奏が終わりほっ!としているメンバーとマエストロ&エリック氏。

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Author:yoshi.jazz
旭川市を中心に活動する音楽家&プロデューサー

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