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ジャズ作曲家サミーネスティコの秘訣.33/巨匠のたった一度の来日.1/来日

巨匠サミーネスティコは日本にたった一度だけ来日している。

2005年北海道旭川にである。
なんでこんな事になったかというと、2004年1月旭川ジュニア・ジャズオーケストラ
はIAJE(国際ジャズ教育協会)の招待でニューヨークで公演を行った。
その折、総裁リチャードダンスカム氏の招待でサミーネスティコが聞きに来た
のである。

それはそれはびっくりした!。
ネスティコ氏は「このグループはジャズの持つ大切なグルーブを持っている」
と大変評価して頂き、その折「日本には行った事がないので是非行ってみたいね」
と言う。

当然、私は社交辞令と思いながらも「巨匠を日本に呼びたい」と思った。
その時はそれで終わり、帰国してから再度連絡をを取ってみると当然
難色を示す。

その時巨匠は82歳日本で言うと最高齢に入る歳である。
後で聞くと「旅行そのものが好きでない!。飛行機も好きでない!」
ことが判明。 なるほど首を縦に振らないはずである。

そんな彼は何と日本に来る事になった。
それも北海道旭川市のみである。
私どもが行っているジャズ音楽祭「ジャズマンスイン旭川」のゲストとして来日する事が
決定したのである。

決まってから茫然自失?天地騒然?テンヤワンヤ、・・・。
来るはずがないと決めていたから、準備に大わらわである。
2005年春の事である。

この続きはその.2へ。

summy20052.jpg







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ジャンル : 音楽

ジャズ作曲家サミーネスティコの秘訣.35/巨匠の作る楽譜

巨匠は自分で楽譜を作っていた。

そう、過去形です。
95年から2008年くらいまでか。
時期は前後するが自分の作曲するアトリエ兼仕事場で作成した。

楽譜にたいする彼の思いは深くて強い。
作曲家は自分の書いた曲を、演奏してもらう為には楽譜を通じてしか
伝わらないので当たり前といえば当たり前となる。

此処に彼の作っていたFenWoodMusicのものと悪名高いケンドール社の
同じ曲「WARM BREEZE」がある。

一目瞭然!。

彼の作る楽譜は10段で1段基本4小節。
演奏者が見た時に演奏しやすいように細部にまで気を配っている。
方やケンドールのものは12段〜13段、小節は5〜6小節。

演奏者は基本的に楽譜を数える時、4小節で数える。
それが5小節になると非常に混乱する。
巨匠はこの話になる度、激怒する。

小節を詰め込むとページ数が稼げる。印刷料も安く上がる。
その分多くの作曲家の曲を出版できる。会社は儲かるという図式である。
ケンドール社のこの体質は今も変わっていない。

彼が自分で楽譜出版に至った経緯は、自分で作った子供のような曲が
正しい姿で伝わらない事に業を煮やしたからである。
しかし、楽譜出版業務は大変である。

楽譜の受注、製本、印刷、梱包、発送これを奥さんと二人で何年にもわたって
行ってきたのである。 ジャズ最高峰の作曲家がである。
以前に発送してもらった楽譜を見ると裏に製本テープで丁寧にとめてある。
これも、パート譜一部ずつ彼が作成したものである。

こんな作業他の誰かが出来ないのか? と、思わないでもないが、彼はそういう事
を考えない人物なのである。

全国のビックバンドでサミーネスティコの曲を演奏するとき、その事を思うと
彼の曲に対する思いも変わろうというもの。

初見で彼の曲を演奏するなど、もってのほかである。

しかし、この彼の思いも海外遠征で瀕死の重傷を負い、楽譜製作を中止。 
悪名高いケンドール社に販売権を渡す事になる。

彼の気持ちを思うと非常に残念に思う。

■サミーネスティコが作成したもの。
GAKUHU2jpg.jpg

■ケンドール社のもの。
gakuhu1.jpg




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ジャズ作曲家サミーネスティコの秘訣.34/作曲の極秘本

サミーネスティコの書籍は多くないが「コンプリートアレンジャー」という本がある。
この本、巨匠のアレンジ法を自分で解説したものであるが、この写真のものは、特別改訂版
のものである。 全14章からなるネスティコミュージックのすべてが解説してある。

近年まで日本でも簡易版が発売されていたが、内容も加筆され豪華ハードバックスになっている。
これは、製作して数人の友人のみに、本人の写真とサインを入れて送ったものとの事。
これと同じものが、クインシージョーンズも持っているという。
恐れ多い事だ。

久しぶりに手に取り、見てみると彼が作ろうとしていたネスティコミュージックの神髄が
伝わってくる。 ビックバンドを主体にした仕事をしながらも、常に新しい事を模索する
姿が伝わってくる。

この本の簡易版はまだ日本でも手に入るはずである。
編曲を目指す方々に是非見て頂きたい本である。

この中に必ず「ジャズのエッセンスと愛情」が詰まっている事実感するはずである。
IMGP5227.jpg

IMGP5226.jpg


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ジャズ作曲家サミーネスティコの秘訣.32/スイングフォニック・ジャズコレクション

巨匠の仕事にスイングフォニックジャズと言う分野があります。

これはジャズとクラシックを融合しようと試みたものです。
これは何も巨匠でなくとも、ガーシュイン、バーンスタイン等がすでに試みている。

今回の楽譜は「A SWINGPHONIC COLECTION」として2010年ドイツで初演された
もので、楽譜は当然未発表のものです。

この大きな編成の長大な曲に、半年を費やし完成されたのであるが、初演の演奏は
あまりうまく行かなかったという。
それは当然ジャズとクラシックのリズムの捉え方によるところが大きい。

聞くとリハーサルは前日に1回という。
しかもドイツのあまり有名でないオーケストラとの共演。ジャズオケは、ドイツを代表する
SWRジャズオーケストラで演奏は折り紙付きである。

この話が出る度に残念な表情にになる。

それというのも、この演奏会が終了し帰国というときに、大けがをしてしまった
のです。 両足じん帯損傷。 彼の年齢からすると瀕死の重傷です。

そんな事がありこの曲の話になると表情が曇る。

この曲なんとか日本で巨匠が生きているうちに再演し、日の目を見させてあげたい。

SF1.jpg

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ジャズ作曲家サミーネスティコの秘訣.31/巨匠ネスティコ88歳に

巨匠ネスティコは2月6日88歳になる。
1924年生まれである。ピンとこない人は大正13年というと
分かりやすいかも知れない。
いずれにしても随分昔である。

高齢は珍しい事ではないが、88という数字は彼に
取って特別なものである。

今まで何千という曲を作ってきた彼が、どの曲が一番好き
と聞くと、「88Basie Street」が一番という。

この88は以前すんでいた町のストリートの名称である。
ことのほかこの曲を愛しているという。

トロンボーンのハーモニーによるメロディから始まる
この曲はブルージーでとてもしゃれた曲。

以前散歩から帰り、涙ぐんでいるのでどうしたのかなと
思ったら「こんな歳になるまで生きてこられた事に感謝
したい
」という。

名曲を数々生み出してきた彼であるが、彼の口から才能という言葉は一言も
聞いた事がない。

いつまでも長生きして名曲を生み出してほしい

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Author:yoshi.jazz
旭川市を中心に活動する音楽家&プロデューサー

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